Webデザインを学んでみたいと考えているけど、こんなことから諦めている方いませんか。
- 自分にはセンスが無いので無理だろう
- 美大とか専門学校を卒業しないといけないのでは
- デザインには興味があるけど自分にはハードルが高そう
私も30代未経験から学習を始めたのですが、結論、Webデザインにセンスはいらなかったです・・・!
ここでは実際の経験も交えて、その理由を書いています。
当時、私のデザインへのイメージはこうでした。
- デザインとはアートの1つ
- センスが無いとデザイナーにはなれない
- 絵が上手い=デザイナーに向いている
私自身、イラストを描いて売っていたので、デザインセンスには変に自信がありました。
そういった自意識過剰の人間で、デザインにも興味があり、学習を始めたんです。
しかし、デザインを学習していくうちにセンスは関係ないことを知って、愕然としながら学習を進めていったことを覚えています。
この記事を読むことで、『Webデザインを学びたいけど、センスは無いし・・・』と思っている方が、Webデザインを学習してみるきっかけになれば嬉しいです。
Webデザインはアートではない
まず、大前提として『デザイン≠アート』ということを学びました。
テレビなんかでよく、『暮らしをデザインする』といったハウスメーカーのCMや、『生活デザイン』といった生活用品メーカーのCMを聞きますよね。
デザインというのは何かを独創的に作るものではなくて、相手がいて初めて成り立つんです。
見る人、使う人がいるからこそ成り立つのがデザインで、その相手にとって最適なデザインを作るのがデザイナーなんだと気付かされました。
デザインは問題解決
デザインは問題を解決するために使われます。
相手にどう感じてもらいたいかを考えてデザインを作っていくんですね。
デザインを見てもらうことで、その人にどんな感情を与えてどういう行動を起こしてもらいたいか。
最終的なゴールに向けて起こしてほしい行動を考えて、最適なデザインを考えて作っていきます。
難しく感じると思いますが、基本的にはルールに則って学習することができます。
アートは個性、デザインは万人向け
アートを作るのはアーティストで、デザインを作るのはデザイナーです。
いや当たり前やん・・!て思った方、ちょっと待ってください。
それぞれの違いについて明確に言えますか?
アートには相手がいません。自分の表現したい世界観や独創性を全面に押し出して作りたいものを作っていきます。
それに対して万人が評価し、価値が決まっていくんですね。
見る側も人によって感じることが様々違うのがアートです。
一方、デザインは相手がいます。
独創性のあるデザインを作っても、相手が使いづらかったり行動に起こしてもらえなければ意味のないデザインになってしまうんですね。
使いやすい、見やすい、触りやすいようなデザインは評価され、そういったデザインを作れるデザイナーの価値も上がっていきます。
デザインにはルールがある
デザインの4原則
『近接・整列・反復・コントラスト』という言葉を聞いたことある方も多いかもしれません。
これはデザインの4大原則で、どのデザイン書籍を見てもこの内容が基本として書いてあります。
具体的には、同じ要素は集めて、揃えて、見出しなど繰り返し出てくる要素は同じデザインを使用する。
コントラストというのは、要素の中で1つルールをはみ出したデザインを置くことでメリハリを付けることです。
色のルール
色も相手に与える印象に大きな変化があります。
白であれば、洗練されたイメージで、黒であれば高級感のあるイメージ。
信号機も赤青黄だから、見る人も意味をとらえて行動することができます。
見る人にどう感じてほしいかをイメージして配色することが重要です。
フォントのルール
使うフォントでも感じる印象が大きく変わります。
細い明朝体のフォントであれば、和風で繊細なイメージになりますし、太いゴシック体のフォントは力強いイメージを与えます。
数多くのフォントがありますが、特殊なフォントなどは素人っぽくチープな印象を与えることもあるので注意して使用したいです。
芸術センスではなく、技術が求められる
デザインを作るには、アートと違い紙と鉛筆はあれば大丈夫、ということはありません。
当然パソコンやインターネット、デザイン作成のためにツールが必要になります。
WebデザインであればWebに対する知識も学習しなければなりません。
逆に言えば、学習することで習得できることである、ということです。
必要なのはセンスじゃなくてスキルだということ
Webデザインするために必要なのは、ルールとツールの使用方法と、Webに関する知識だと書いてきました。
ここまで読むと、必要なのはセンスではなくてスキルだということをお伝えできたかと思います。
デザインに必要なスキルを学習・習得していくことで理想のデザインを提案できるようになっていきたいですね。
Webについては奥が深く、デザイン(見た目だけ)が作れても構造を理解していないとお仕事に繋がらないことも多いです。
学習し、仕事をし、知らないことが出てきたらまた学習することで広く浅く知識を広げていくことができます。
使えるWebサイトじゃないと意味がない
Webサイトは誰かが使うものです。
見る人、使う人が快適に使えるデザインでなくてはならないんですね。
そのためには、アートに寄りすぎて使いずらいデザインにしてはいけません。
コンテンツを読み進めていく中で、読者がストレスにならないような配慮が必要です。
ECサイトであれば何かを購入するときはすぐにカートに入れられるようにボタンを設置したり、LPであれば最適な箇所にボタンを設置して読者がクリックしたくなるようなデザインの工夫が必要です。
サイトを開いて、少しでも読みづらいな、と思う場面があるユーザーは離れてしまいます。
繰り返しになりますが、使う相手のことを考えてデザインを作成する、ということですね。
学ぶほどデザインセンスが磨かれていく
ここまでデザインにはセンスが必要無いことを書いてきました。
しかし、デザインすることについて学び、スキルを身につけていけば総じて『デザインスキル』は磨かれていくことになります。
生まれ持ったアートのセンスは必要ないですが、学習し制作を続けて自分の中でデザイナーとしてのセンスが出来上がっていくことになるんですね。
相手に与えたいイメージを浮かべて、デザインを構想し形にしていく。
そうやって理想のデザイナーになっていくのかな、と私は思います。
経験値を上げればスキルアップする
デザインには様々なデザインツール制作のスキルが必要と書きましたが、それも繰り返し使用することで技術力が上がっていきます。
デザインも仕事なので、当然制作のスピードやクオリティを求められます。
同じデザインでも早くてキレイに仕上げられる人の方が仕事が集まってきます。
これもセンスではなく、スキルの方が重要だという理由の一つになりますね。
何度も繰り返しデザインし、様々なパターンを考えていくことで自然にデザインのルールも身に付いていきます。
ゲームと同じように経験を積んで、自分をスキルアップさせていくことでデザイナーとしてのレベルもあがっていくことになります。
まとめ
ここまで書いてきましたが、私自身もまだまだわからないことだらけで、デザインをしていくうちに壁にぶち当たりその度に学習してなんとかやっています。
しかし、わかったことは生まれ持って必要なセンスはほんの僅かで、必要なことは繰り返し学習し自信をスキルアップしていくことです。
正直、簡単ではないですがデザインスキルを身に付けることで、街中に溢れる様々なデザインに目が向くようになりそれに対して考えることも増えました。
- なぜあのポスターは文字だけのデザインなんだろう
- あの看板の配色の理由は?
- 郵便ポストに入っているチラシのデザインと手紙のデザイン
私もこれまでは捨てていた、チラシや駅に置いてあるパンフレットなんかをよく見るようになって、持ち帰ることが多くなりました。(インプットしたら捨てましょうね)
Webデザインを学ぶことは、デザインやインターネットに関する知識など、無駄にならない知識を多く学習することができます。
気になる方は、まずはデザインの4大原則から学んでみることをおすすめします。
※くれぐれも高額の情報商材なんかに手を出さないようにしてくださいね。無料や安価でも十分に学習できるコンテンツはあります。
ではまた。
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